里番
lǐ fān
エロアニメ/裏番組
解説
日本語の「裏」(表に出せない側)から来た語で、簡体字では里と書かれる。エロアニメを指す。
一般向けアニメを表番と呼び、その対として里番が置かれる構図になっている。日本のオタク用語が字を替えて定着した典型例だ。
「里番推荐」「新出里番」のように作品紹介のポストで頻出する。黄漫が漫画、黄文が小説を指すのに対し、里番はアニメーション作品の枠を担っている。
用例3件
A: 今天看什么?
B: 里番A: 今日何見る? B: エロアニメ
里番区更新了里番区画が更新
分类:里番分類:エロアニメ
注意点
語彙リスト外。中華圏のエロアニメ総称。
タグ
関連語・類義語
黄漫
huáng màn
エロ漫画
「黄」はポルノを指す符丁、「漫」は漫画。エロ漫画を指す。 なぜ黄がポルノなのかについては、英語の yellow press(扇情的な新聞)が黄色新闻として訳され、そこから低俗・猥褻の意味に転じたという説が有力だ。この一字が黄片・黄文・黄网と、この分野の語彙を大量に生んでいる。 「求黄漫」「黄漫链接」のように共有のポストで使われる。日本作品の中国語スキャン・翻訳が流通する圏でも同じ語が通る。
黄文
huáng wén
エロ小説・エロ文
「黄」はポルノの符丁、「文」は文章。エロ小説やエロ文を指す。 黄漫が漫画、黄片が映像を指すのと同じ造語法で、媒体だけが違う。ネット小説の投稿文化とともに広まった語で、淫书のような古い言い方に取って代わった。 「原创黄文」「黄文分享」のように、連載や共有のポストで使われる。読む側のコミュニティが独立して存在するジャンルで、その中心にある語だ。
黄片
huáng piàn
エロ動画/アダルト映像
「黄」はエロ・わいせつの色合いで使われる俗な修飾、「片」は映像作品。要するにエロ動画・アダルト映像を指す日常寄りのネット語だ。 「看黄片」「发黄片」のように、視聴や共有の話でよく出る。「毛片」も近い意味で、地域や世代によってどちらが多いか差があるが、どちらもアダルト映像を指す。 作品ジャンルの細かい分類名というより、エロ動画全般のくくり。会話で「エロ動画」とまとめて言うときの語に近く、タイトルの細タグより口語で立つ。文脈によってトーンは前後の語で決まる。タグでも会話でも同じ綴りがそのまま使われやすい。
本子
běn zi
エロ同人誌/エロ漫画本
本来は帳面・ノートの意味だが、アダルト同人・エロ漫画を指す隠語として中華圏で定着。日本語の「本」文化がネット経由で入った感じの使い方。 「有本子吗」「本子推荐」のように、二次エロ作品を探す会話の基本単位。里番がアニメ寄り、黄漫が漫画全般寄りなのに対し、本子は同人・二次のにおいが強い。 検閲や検索では普通の「本」と区別しにくいが、エロ文脈ではほぼ作品ラベル。漢化本子(中国語訳同人)などの複合も多い。
工口
gōng kǒu
エロい(日本語「エロ」の音写)
日本語の「エロ」を音に近い漢字で当てたネット語。工と口の組み合わせ自体に深い字源はなく、読みとコミュニティ用法が本体。 「工口游戏」「工口漫画」のように、エロゲ・エロ漫画を指す接頭辞的使い方が多い。Hや黄より二次・オタク寄りの温度で使われやすい。 中国語ネイティブでも説明なしで通じる層と、字面だけ見て意味不明な層が分かれる輸入スラング。
黄油
huáng yóu
エロゲ/アダルトゲーム
本来はバターだが、中華オタク界隈ではエロゲ(Galgameの成人向け)を指す隠語。黄(エロ)と油の組み合わせでソフト名をぼかす。 「玩黄油」「黄油推荐」はエロゲをやる・おすすめ、の意味。拔作(ヌキゲー寄り)と対比されることもある。 料理のバターと完全同形なので、文脈必須。同人・汉化・本子と並ぶ二次エロ消費語。
触手
chù shǒu
触手(エロ)
触手責め・触手奸など二次エロの定番モチーフ。人外プレイの代表格で、本子・里番タグに独立して立つ。 「触手play」「触手孕」など派生が多い。現実生物の触手ではなく、ファンタジーの性的装置。 人外・怪物・異種とセットで棚が作られる。
人外
rén wài
人外(人間以外とのエロ)
人間以外(獣耳、怪物、触手、機械など)との性的シチュ・キャラを指す二次ジャンル語。日本語の「人外」がほぼそのまま。 本子・同人タグの大分類。触手や兽耳はその下位。现实の獣交(違法・倫理的に不可)とは切り分けて、フィクション記号として読む。 嗜好の棚札。人外受・人外攻など役割付きもある。
生肉
shēng ròu
未翻訳・生のまま
「生」は火が通っていない、「肉」は素材。翻訳や字幕が付いていない状態の作品を指す。 熟肉(翻訳済み)と対になる比喩で、アニメの字幕グループ文化から生まれた言い方だ。素材のままか調理済みか、という見立てになっている。 「生肉资源」「只有生肉」のように、翻訳待ちの状況を説明するときに使われる。アダルト資源の界隈でもそのまま通用する、卑語ではないネット語だ。
熟肉
shú ròu
翻訳・字幕済み
「熟」は火が通った、「肉」は素材。翻訳や字幕が付いて視聴できる状態になった作品を指す。 生肉(未翻訳)と対になる比喩で、生の食材を調理したという見立てになっている。もともとはアニメの字幕グループ文化から生まれた語だ。 「求熟肉」「熟肉已出」のように、翻訳待ちのコミュニティで日常的に使われる。アダルト資源でも同じ言い方がそのまま通用する、卑語ではない実務語だ。
高H
高H
かなりエロい(同人尺度)
Hは日本語の「エッチ」、つまり変態の頭文字が由来で、それが同人文化とともに中国語圏に入った。 「高」で濃度を示すので、性描写が濃い作品を意味する。R18が年齢制限という制度上のラベルなのに対し、高Hは中身の濃さそのものを言っている点が違う。 「高H文」「尺度高H」のように推薦コメントで使われる。低Hや微H といった対の表現もあり、濃度を段階で示す語彙として機能している。
春宫图
chūn gōng tú
春画/中国の伝統エロ画
「春宫」に「图」(絵)が付いた形で、日本の春画にあたる中国の伝統的な性愛画を指す。 春宫はもともと皇太子の住まいを指す言葉で、そこから宮中の秘め事を連想させる語として転じたとされる。明代には木版で大量に刷られ、嫁入り道具として性教育を兼ねて持たされた時期もあった。つまり最初から地下の代物だったわけではない。 現代では骨董や美術史の文脈で語られることが多く、黄漫や里番のような現行のコンテンツとは棚が違う。ネットで「春宫图」と書かれていたら、たいてい古典的な絵のことを指している。